GILERAランナー180SPの復活修理 [GILERAランナー]
走行4200kmの最終型SPですが、しばらく乗らずに置きっぱなしにしていて久しぶりに乗ろうとしたら
足元にガソリンが流れ出て来て、、、、、、?
オーナー様から修理の依頼を受けてさっそくレッカー引き上げ!
まずはカウル類を取り外して探求
このタイプは以前フューエルサブタンクからのガソリン漏れを何件か修理したことが有りました。
燃料油面がキャブレターより低くなることがある為に燃圧が不足するのを防ぐ目的でタンク下部の負圧コックで
一旦上部のサブタンクに燃料をプールして、そこからキャブに再び負圧コックで送る、、、、。
とまあ複雑な取り回しになっているのだ。
ヤケて赤く見えるのがそれ。 新しい物は白いポリタンク!
その為タンクもコックも2個ずつ付いているというわけでトラブルの要因にもなっている。
燃圧不足を懸念するならばポンプなど別の方法もあるとおもうのだが、、、、?
今回はタンク及びコックは問題なさそうで、フューエルラインホースの劣化によるガソリン漏れです。
一通り点検すると燃料用とコック負圧用の全5本有りますが全てがカッチンカッチン、ゴムとは程遠く
劣化したプラスチック! 外そうとすると割れてしまうありさま。
走り出す前に漏れてくれて逆に助かったですね~。
ピアジオに多いこのタイプのホースは耐油にはなってても耐熱ではないのかな? とにかく劣化がひどいです!
まあ10年も経てばしかたないと言えばそれまでだが日本製ホースならここまではならないと思うのは私だけ、、?
今回KIJIMAの耐油、耐熱2重構造ホースで全て組み直しました。
エンジンとキャブレターをつなぐゴム製インテークマニーも大きなクラックが3本も、、、交換です。エアーを吸いこんだら
これまた不調の原因になります。
更にベルトケース下部からオイル漏れ。
開けてみるとギヤーBOXのドライブシャフトオイルシールからでケース内はオイルまみれでした。
これはシール交換で治りそうですがドレンから抜いたギヤオイルがかなり少なかったです。 アブナカッタネ~。
ブレーキフルードもえらいことに、、、、、。
全て掃除をして新しいフルードと入れ替えます。
フロントフォークもオイル漏れです。 インナーチューブも錆がありますね。
シール交換を兼ねてオーバーホールします。 インナーチューブの錆は何とか落ちそうなので再使用します。
メッキが剥がれるような錆ならインナーチューブを交換もしくは再メッキが必要になります。
新しいダンパーオイルを規定量入れて作業終了! バッテリーも駄目なので交換!
ん~~~、やっぱ2サイクルランナーは暴力的に早いっすね~~~。
マメに手入れして長~く乗ってあげて下さいね!!
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