vespa 125 ET3 [VESPA ET-3]
今回はちょっと古いVESPA 125 ET3が入院してきました。
ユーザー様いわく 「スピードがまったく出ない(30km位)、始動もかなり悪い。
以前ベスパの専門店じゃない店でみてもらったが解決しなかった。」 との事。
何かを交換した形跡はない様です。どこを直したんでしょうか?
まずは試乗です。確かに全然吹け上がりません。
アイドリングはともかく、中速から上はモコモコボンボンみたいな感じ。
点火時期でもずれてるのか?と思いフライホイールを外してみる。
多少腐食はあるもののピックアップコイルもしっかりしているし、
点火タイミングが大きくズレているわけでもない。プラグが黒くすすけている。
シリンダ内の圧縮不足か、キャブのセッティングか?
いやいや、そういうレベルではない。明らかに吹けない。
イグニッションコイルを外してみたが特に異常はなし。
ET-3は、50Sや100と違いポイントではなくCDI点火だ。
このコイルとスパークユニットが同体になっている。
これがダメだと4万近くするぞ~
交換してから 「違いました。」じゃシャレになりません。
再度取り付けてエンジンをかけたまま各部をもう一度点検。
アクセルをあおりながらコイル付近を触っていると、
キ~~~タ~~~っ 指から手首あたりに伝わるビリビリジンジン
これだ~ リークだ これでスパークが逃げてプラグの火が弱くなってたんだ。
低回転時は分からなくても回転が上がってくるとダメな部分からモーレツにリーク。
コイル本体なのか、ハイテンションコードやプラグキャップなのか確かめる為に
新品のハイテンションコードを組み直しエンジンスタート。
絶好調とはいかないが、さっきまでとは別のエンジンの様です。
あとはキャブ調と点火タイミング調整でバッチリでしょう。
キャブ内部は案の定底部にサビが、ジェット下部には腐食があります。
特殊な溶剤でまずはこれをキレイに。
フロートバルブはこのまま使用できそうです。
ゴミが入らないように組み上げたらインテークマニホールドのフェルトパッキンを
ミクスチャーアジャストスクリュー回転数は1~1.3/4で調整します。
試乗してみるとET-3本来のアクセルレスポンスの良い走りが甦りました
クラッチの滑りが少し気になる位です。次はクラッチ...
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